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　●寺岡呼人　―　JUN SKY WALKER(S)

僕は、欧米のようにライブハウスにもアリーナ会場にも、色んな世代の人達が当たり前のように音楽を聴きにくるような環境が日本にもできないのか？ という問題意識をずっと持っていました。そうすることによって、自然と音楽人口は増え、日本の音楽が「文化」になると思ったのです。 野球場にいくと、客席には3世代がいます。野球が文化になったように、 音楽も3世代が集まって初めて「文化」になっていくと思います。

2012年、僕はかつて活動していた自分のバンド、JUN SKYWALKER(S)を再始動しました。それは正に「ジュンスカ世代」の人達をもう一度ライブに呼び戻すことによって、 音楽業界に一石を投じたかったのです。 そんな話を企画構想学科教授兼、オレンジ・アンド・パートナーズ副社長の軽部さんに話していたら「それを是非うちの学生とやってみませんか」と言われ、今回の企画に繋がりました。

学生達にとっては、世代も違う僕の考えは的外れかなとも思いましたが、 授業が進むにつれ、むしろ彼らだからこその発想、情熱に 胸を打たれるものがありましたし、僕の夢とリンクすることによる“化学反応”が一番の近道なのかもしれない、とさえ思うようになりました。 更に薫堂さんの、プロとしての感覚を授業で直接浴びることができるこの空間が、 単なる学生の授業で終わらない“企画”になっていく過程は僕自身が刺激になって、 勉強にもなっています。

もしかしたら、山形から日本の音楽の革命が起こるかもしれない。

そんな夢を持たせてくれる「月山青春音楽祭'12」。 僕自身、この縁を大切にしたいし、11月が楽しみで しょうがないです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寺岡呼人