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僕は何かを企画する時、常に3つのことを自分自身に問いかけるようにしています。
その企画は新しいか?
その企画は自分にとって楽しいか?
その企画は誰を幸せにするのか?
相手の笑顔を想像しながら、バースデープレゼントを贈るような感覚で企画をたて、そして実行する。
こんなに幸せな仕事があることを、一人でも多くの若者に伝えたい・・・
そういう想いから、東北芸術工科大学に企画構想学科を立ち上げて4年。
僕たち教授陣は常に、学生たちに対して「生きた教材」を提供し続けてきました。
そして今回のテーマは、日本の新しい音楽文化の創造。その答えとして、学生たちは「月山青春音楽祭'12」という企画を作り上げました。 しかしその規模を鑑みるに、これはもはや教材ではありません。
授業でもありません。一つの事業なのです。大きなリスクを伴う若者たちの挑戦に、それでも賭けてみようと思ったのは、 そこに無限の可能性を感じたから。そして、寺岡呼人という素晴らしいアーティストと、学生たちが最後に抱き合いながら涙する光景を見たいと思ったから。
学生の企画を支援してください、などと甘えたお願いはしません。 ただ、寺岡呼人さんの呼びかけに少しでも共感を覚えていただけたなら、 この“想いの種”を一緒に育てる仲間になって欲しいのです。
山形の廃校を舞台にした、新しい音楽文化創造の物語・・・ このプロジェクトの特等席に座ることは、どんな映像作品を見るよりも遥かに面白い と断言します。
小山薫堂